久しぶりの台風。今日も台風14号で雨が降っている。
テレビではアメリカのハリケーン、カトリーナが残した信じられない光景が毎日報道されていますが、カリフォルニアやメキシコのグァナファト州では、ハリケーンというものは全くありませんでした。もちろんスコールやシャワーはあったけど「しとしと」と雨が降ることは珍しいので、当時雨が降ると風情を感じる日本の雨を懐かしく想ったものです。しかし帰国してからの雨は台風関連のものを除いても、昔と違って「しとしと」降る雨よりもアメリカやメキシコのような「ドーッ」と突然降ってくる豪雨が増えた、そう感じるのは私だけでしょうか。
メキシコの中央高原地帯では、例年8月末頃から雨季が始まります(ちなみにロサンゼルスの雨季は毎年2月頃からの約1ヶ月間)。
私がメキシコに移住した2003年は、雨が降り出すと直ぐに一面水びだしで車を走らせるのも大変な年でありました。メキシコに20年以上住む栄紀さんによれば、その年は例年にも増して雨の日が多いとのことでしたが、道路の排水システムが整備されていないので、ショッピングモールに行って雨水で隠れていた高さ20cm位の路肩に乗り上げそうになったり、とにかく車を走らせるのが怖い日が続きました。
そんな国から帰国してみると、日本では傘が至る所で売られていて、しかも種類は豊富、選び放題であることに今更ながらビックリしました。しかも昔数千円で売られていたような傘が千円でお釣りが来るなんて...。
アメリカの高級店に行けば違うのかもしれないけど、アメリカで売られている傘はジャンプ式のしょぼい折りたたみ傘(たまにデザインが可愛いのがあったりして思わず眼を奪われることがありますが)が多く、デパートでさえ傘は数種類、しかも紺や赤など数色しか揃えていなかったりすることも珍しくありません。住んでみると分かるんですけど、例えばロサンゼルスで雨の日に買い物に行くとしてもマーケットで車を駐車してちょっと歩けば少し濡れる程度で済むし、私の住んでいたアパートの駐車場でさえ屋根付で車を降りたらそこは玄関みたいな感じだったので、アメリカで傘が重宝したと言う記憶がありません。詰まるところアメリカでは傘の必要性がほとんどないんですよね。
実は傘を捜すのが困難なことだけを以前から知っていた私は日本からわざわざ“マイ”傘を持っていったんですけど...、一緒に帰国した“マイ”傘を大事に使う日々が続いています。